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グルメ

20年間忘れられない味 思い出のから揚げ弁当の記憶を辿るのだよ。

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大人になっても、どうしても忘れられない味はあるか?〟



ふとそう考えた時には、私はいくつもの店の味が出てきてしまう。

以前どこかの記事にも書いた通り、私の母は大の料理下手であるが故に外食が大好きであったからだ。

勉強は教えてあげれないけれども、せめて美味しいものを味合わせたい というどこか母の変わった親心が今では非常に〝らしい〟と感謝をしている。




さて、今回は夏の連休をキッカケにどうしても数年前から振り返って起きたかった〝味〟があった。

個人的に名付けるならば、「忘れたくても忘れられない から揚げ弁当」である。


この魅惑のから揚げ弁当との出会いは、およそ20年前。

まだ私が10歳ばかりで、神奈川の中原区に母の仕事の都合で1年だけ住んでいた時の話だ。


女手一つで育ててくれた母親だが、一時期仕事が昼夜逆転していた時もあり、私たちは平日あまり顔を合わせ無いことも少なくなかった。

私が寝ている夜中に母はこっそり帰ってきて、冷蔵庫にコンビニスイーツを仕込み、朝になると私が発見して朝ごはんがわりに食べて学校へ行く等 随分一般家庭とは変わった生活をしていたのだと思う。




しかし、たまに早く帰れた日は、外食と併せて駅前で有名なお弁当を持ち帰ってくれた。

どれも美味しいお弁当だったが、ある日明らかに味のレベルがおかしいお弁当があったのだ。


それは大きい〝から揚げ〟を中心に彩り豊かなおかずがギュッと少ないスペースに凝縮され、右側は青梅干しと白米のみという いったってシンプルな外見であった。

煮物は味が染み込んでいて香り高かったし、白米も普通の米よりはツヤツヤしていて美味しかった。


だが、特筆すべきなのが〝例のから揚げ〟なのだ。

そのから揚げは、雪のように真っ白な片栗粉が降りかかっていたが下の皮は竜田揚げの様に小麦色にこんがりと揚げられた見た目をしていた。

サイズも通常の2.5個ほど合わせた様な大きさであったが、どの弁当にもそのから揚げは〝1つしか入っていないのである〟


一口食べた瞬間、子どもの私でもその圧倒的な美味しさが分かった。

幼い頃の記憶なので「とにかくから揚げがウマイ!!」という事しか覚えていない事が残念だが…。

すぐに母に〝このお弁当、どこで買ったの?〟と問い正した覚えががある。

すると〝駅の乗り換えでたまたま利用した蒲田で買った〟と言うのだ。




私は興奮冷めやらぬ気持ちで

〝次いつ蒲田に行くの?〟

〝明日も買ってきて!!〟



とんだ一人っ子らしいワガママを大いに発揮させて、また買ってきて貰える様に必死になってせがんでいた。

カレーのルーはバーモンドよりゴールデンカレーにしろだの しょうもなく生意気に舌が普通の小学生より超えていた私が、そんなに美味しい!と声に出すことは多くなかったので母本人も驚いた様であった。




結局そんなに蒲田に用事がある訳でもなく、再び転校するまでの1年間 せいぜい月に2回程しかあり付けなかったが

今振り返れば、結構なペースで母は頑張ってくれていたのだと思う。



中原区を離れてしばらく経つと徐々にお弁当を食べるペースも減少していくのだが、それでも私はどうしてもアノから揚げ弁当の味が忘れられなかったのだ。

若干10歳にして、〝日本一のから揚げに出会ってしまったかもしれない….〟と言う予感さえ感じてしまったのだから….。




時は残酷に流れて 現在は28歳のしけた大人に成長したが、アノから揚げ弁当のことは思い出し続けてはいた。

〝いつか行こう行こう〟とは思ってはいたが、その機会は突然に訪れる。






連休中に断捨離がてらレンタカーを借りて、少し遠出に不用品を売りに行く計画を立ていた時に ふとアノから揚げ弁当のことが過ったのだ。

子どもも頃に食べたきりだったので、見つけられるかどうか不安だったが

「蒲田 から揚げ弁当」でググると あっけなくその店名は明らかとなった。




蒲田で白いから揚げは、その店しか無い。

私は午前中に用事を済ませて、たっぷりとお腹を空かせてから その場所に車を走らせた。





現地に到着した頃には13時を過ぎていたが、少しばかりの行列が出来ている。

思いに思いを馳せたその店は『鳥久』。




その正体は、創業93年の歴史ある老舗弁当屋でもありテレビでも幾度となく紹介されている大変な人気店だったのだ。

今回私が訪れたのは、蒲田駅から数分歩いたところにある本店であったが、

駅前にも系列店舗があるとの事で、おそらく母は後者の店舗に買いに行っていたのだろう。















購入列に並びながらショーケースに目をやると、既に〝品切れ〟の文字多数。

実際にメニューを見て思い出したが、幼少期に私が食べていたのは「からたつ弁当」であった。

しかしその「からたつ弁当」は残念ながら売り切れという事で代わりに最初に目的にしていた「から揚げ弁当」を購入した。















から揚げ弁当と名は付きながら、例のから揚げは相変わらず〝1つ〟だったので すかさず隣の系列のお素材屋「からたつ」にて 追加のから揚げを購入した。


お得な3個入りを2パック買ったので、大きさから例えると通常サイズのから揚げを15個分程お持ち帰りしたことになる。。。。

子どもの頃の美化された記憶の威力は、絶大なのである…。





さっそく、近くのパーキングに車を停めて車内でお弁当を頂く事にした。










ツヤツヤの白米に、甘味の深い煮物は当時の記憶通り。

幼い頃は気づかなかったが、ご飯の付け合わせにちょこんと付いている 昆布と紅生姜の甘じょっぱさが堪らなく絶妙なコンビネーションを生んでいるようだった。


極め付けに、ついにアノから揚げである。

てっきり自分の記憶で美化すぎていたのでは…?とすぐに口に運ぶのをためらってしまっていたが まったくそんな事は無かった。




大きいから揚げを一口噛みしめれば、たちまち雪化粧した片栗粉がサクサクに口内に崩れ落ち心地いい食感が当時の記憶を思い出させる。


少しオイリーな衣と対照的に醤油でさっぱりと味付けされた鶏モモ肉の相性はこれまた抜群で見た目よりも濃すぎない味なのでどんどん胃に収まっていく。

あんなに大きく存在感を出していたから揚げが一瞬で姿を眩ましたので、すかさず惣菜様に買って置いたから揚げを付け足す。

これぞ大人の力の醍醐味である。




兎に角、から揚げ自体の存在感が抜群のこともあり、白飯に乗せるとパリパリと自然に衣がおちていき 天かすのような味わいにもなるので、これはこれで何か違う1品を食べているような感覚になる。



個人的にオススメな食べ方としては、から揚げの衣を少しずつ剥がしソレを白米の上に乗せ、さらに昆布の佃煮と一緒に口の中いっぱいに放り込む。

すると味は勿論の事、甘じょっぱさの最高峰のような香りが鼻からゆっくりと抜けて行き大きな多福感に包まれるのだ。

そして、油濃くなり過ぎないよう休み休みに口へ運ぶ煮物もまたいい仕事をする。






多すぎる片栗粉と少し脂を含んだ衣に好き嫌いは分かれるとは思うが、

私にとっては幼き頃の感動と1ミリも変わりなく

〝やはりコレを超えるから揚げには出会えない〟と確信を持った出来事のなったのだ。




ウマイ!ウマイ!と地下駐車場で薄暗く灯りをつけ、1人軽自動車で食べるアラサー女の姿は中々化け物じみた光景ではあったと思うが 美味しさは嘘を付かないという事で大目に見てもらいたいものだ。

あの時買ってきてくれた母の姿を思い出しながら食べると、より一層味わいが深くなっていった様にも感じた。




今度は私が買ってきてあげる番か…と自然にそんな風に思っては年甲斐もなくガツガツといつまでもから揚げにかぶり付く28歳の夏なのであった。










お店情報

店名   鳥久本店

住所   〒144-0052 大田区蒲田1-8-12

電話番号  03-3731-5888

営業時間  午前6時30分から午後5時まで(売り切れ閉店)

HP http://torikyu.co.jp/index.html

コメント

  1. わか より:
    このコメントは非表示です。

    ほうそんな唐揚げが・・
    以前涼香さんに持っていったときに色々調べたけど蒲田は盲点だったなぁ。
    チェキしときましょう( ˘ω˘ )

  2. modoki より:
    このコメントは非表示です。

    昔の事も知れて嬉しいのだよ( ≧∀≦)ノ

    思い出の味か~パッと思い浮かばないな~

    次回までの宿題とさせて下さいm(_ _)m

    では重複してそうですが ご自愛ください

  3. haku3san より:
    このコメントは非表示です。

    美味しそうな唐揚げの話をありがとう。
    いろいろ好みはあるとは思いますが、是非とも一度は食べてみたいと思います。
    うまい、うまいと言っている様は煉獄杏寿郎のようで笑えました。

  4. senpai_noririri より:
    このコメントは非表示です。

    1度食べてみたい唐揚げだった…!
    先週突然、閉店したとTwitterが騒然としてましたな(´•ω•̥`)

  5. しみ〜 より:
    このコメントは非表示です。

    いつもながら、凄く楽しい文章で一気に読み進めました。
    読んでいたら唐揚げ食べたくなった〜(笑)

    今度蒲田に行ったら探してみます。
    いつかほんと…美味しいものを食べに連れていきたい。
    美味しいお酒を飲みに連れて行きたいなぁ。
    勿論、奢りで、何ならお包み出してでも…

    色々な話を楽しくして、美味しいものを食べるまったりした時間を涼花さんと過ごしてみたいなぁ。

    ひさし

  6. side.Mt より:
    このコメントは非表示です。

    すーちゃん、お久しぶりです。

    すーちゃんのインスタの更新楽しみに、暑い夏を過ごしています。

    すーちゃん、コロナワクチン接種1回目どうだった?

    自分も7月末に職域接種でモデルナでした。
    翌日に、打った肩がものすごく痛かったです。
    今月末に2回目です。
    2回目は副反応が強く出るみたいで、ビビっています。

    すーちゃんは1回目、軽かったみたいで良かったです。

    また、先月より、歯医者に通っています。
    今月いっぱいかかりそうです。
    また、ジルコニアです。

    今月は大人しくしていようと思います。

    すーちゃんの好きそうなのを、色々録画しています。

    暑い日が続きますが、お体に気をつけてくださいませ。

    また、すーちゃんに逢えるのを楽しみにしています。

    佐藤

  7. いの より:
    このコメントは非表示です。

    こんばんわ。いのうえです。

    ご無沙汰しております。
    唐揚げが美味しそうでしたが、蒲田はちょっと遠いですね。

    ところで、やっと仕事が片付きまして、今週末のラスト枠を予約
    することが出来ました。
    久しぶりにお会いできるのを楽しみにしております。
    (淡々と書いてますが、結構興奮しております)

    また、先にネタバラシをしますが、新しいブーツをプレゼントしたいので
    手ぶらで来てください。きっと森田さんに似合うと思うのですが、
    フェチのおじいさんが気持ち悪いですよね・・・・・・すみません。

    あと、前回から3か月空いたのでそれ以外のネタもそこそこ
    溜まっておりまして、それを今回、一挙に大解放しますので、
    楽しみにしていてください。

    繰り返しになりますが、土曜日お会いできるのを
    本当に楽しみにしております。どうぞよろしくお願いいたします

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